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事業への想い

正直に言うと、私はこれまでの人生、うまくいかないことの方が多かったです。
高校・大学受験、浪人生活。どれも全力で挑みましたが、第一志望に合格することはできませんでした。
今になって思うのは、「がむしゃらに頑張るだけではダメだった」ということ。努力の方向を間違えていたのだと思います。

それでも、胸を張って言えるのは、「誰よりも本気で挑んだ時間があった」ということ。
人生の転機で悩んだからこそ、「人生の転機に向き合う仕事であれば、想いを持って本気で取り組める」と思い、自然と転職支援の道に進みました。

なかでも介護職の方を支援したいと感じたのは、子どもの頃から抱いていた「命を守る仕事への憧れ」があったからです。
消防士を目指していた幼い頃の夢は叶いませんでしたが、医療や介護の現場で頑張る方を支えることが、自分にできる“命を守る仕事”だと思いました。

そこから北海道を拠点に、介護職専門の転職支援を続け、毎年100人近くの方が私を通じて新たな一歩を踏み出してくれました。

そんな中、2024年、父が自宅で亡くなり、第一発見者となる出来事がありました。
「まさか父が…」という衝撃と、「もっと何かできたのではないか」という後悔。
この経験は、私の考え方を大きく変えました。

「父と同じような方を一人でも減らしたい。介護業界をもっと魅力的にし、担い手を増やしたい。」
その想いから、安定した会社を離れ、今の事業を始めました。

転職は怖いものです。
将来、お金、家族――考えるほど不安は尽きないでしょう。

だからこそ、介護の現場で働く皆さんが、心も体もバランスを崩さずに、安心して長く働けるように。
もっと自分らしく、輝ける場所を見つけられるように。

私は、誰かが立ち止まったとき、「大丈夫ですよ」とそっと背中を押せる存在でありたいと思っています。
もしあなたが不安を抱えているなら、「この人に少し相談してみようかな」と思ってもらえたら、本当にうれしいです。

この仕事を通して、出会った方々の人生が、少しでも明るくなること。
それが、私にとって、何よりの喜びです。